三日目。ケルン。
フランクフルトからICEに乗って向かいます。
なぜかICEの写真を撮っていなかったので(ムービーは撮った)、写真はWikipediaから。
色んな国の新幹線に乗りましたが、ICEが一番好きです。めっちゃカッコイイ。
車内。手前のがユーレイルパス。飲み物を買って、パスポートを用意して(ほんとはいらないけど一応)、いざ。
この便は人が少なく快適でした。ていうか予約しなくても大丈夫でした。
車窓からの風景。
一時間ほどでケルンへ到着。ずっと窓際を眺めていましたが、見たことのない景色に全く飽きず、一時間は短い!と思ったことを覚えています。
ケルンを知っている人なら当然ですが、ケルンに行こうと思った理由はケルン大聖堂を見る為。
世界最大のゴシック建築大聖堂。世界遺産です。
キリスト教や教会建築の知識はほぼありませんでしたが、近くにこんな凄いものがあるなら行こう、という単純な理由でした。
そしてすごく楽しみにしていました。日本にいたら大聖堂なんて見ることが出来ないですからね。
ケルンの駅について外に出ると、駅のすぐ隣に大聖堂がありました。
僕は楽しみを後にとっておきたいタイプなので、この時はわざと目を背け(笑)、あとでじっくりと見てやるからと、とりあえず宿に直行します。
ケルンで泊まる宿はフランクフルトにいる時にネットで予約したところです。この時は多少遠くても安さを重視して選びました。
自分は貧乏旅行だから当然だ、という気持ちでしたが、
これが間違っていました。
まずこの日のケルンは雨でした。気温も低く、半袖では寒かった。肌寒い、じゃなく、寒い。長袖はありますが、バックパックの中。取り出すとしても宿に着いてから。
さらに駅から宿につくまで徒歩で一時間かかる距離でした。もちろんケルンはドイツの中でも大きい都市ですから市バスや地下鉄などの公共交通機関も整っています。ですが初海外三日目、日本でも地下鉄に乗ったことがない自分が、異国の交通機関に乗ろうと思うはずがありません。実際「地下鉄とか怖いから絶対乗らない」と思っていました。
雨、寒い、バックパックは重い、遠い、さらに道に迷って、宿に着いた時点で身体的にも精神的にもクタクタでした。
なんとか着いた宿は個人経営の小さい宿。
フランクフルトで泊まってたところとは色んな面で大きく違います。
そして初ドミトリー(多人数相部屋)です。
まずはチェックイン。オーナーさんとマンツーマンで話したのですが、もちろん意思疎通が出来ません。ここでも適当に返事しますが、NOというべきところでYESと言っていたり、それを訂正する為に苦労したり、英語がしゃべれないことでさらに精神的にやられます。こんなに面と向かって英語で会話するの初めてだったし。
なんとかチェックインを終え(一応なんとかはなるんです)、泊まる部屋へ。
こんな感じの部屋でした。俺が来た時は誰もいなかった。
ケルンは一泊しかしないので、次の日はもう移動。つまり観光するつもりならこの日しかない。
とりあえず荷物を置いて再び駅へ。
灰色の街。
雨のケルンは寒い。歩くこと一時間…。
再び僕の目の前に現れました。巨大な大聖堂。
これ、凄いです。実際見ると圧倒されます。
「なんだこれは」
異形のものを見たときのような(見たことないですが)、漠然とそんな感想を持ちました。
この時点で既に大分疲れていましたが、疲れが吹っ飛ぶとはいかなくとも、さすがに一時的に忘れさせてくれる美しさでした。
なかにも入ってみました。これまた圧倒されます。
写真綺麗に撮れてなくてすみません…。
初めて大聖堂というものに入りましたが、キリスト教徒の人達が神の力を信じる、という理由が少しわかった気がしました。こんなの見せられたら、ねえ。
そうだ、俺、川の方まで行ってるな、と今写真見て思い出した。
大聖堂の南に流れるライン川の向こうから見た大聖堂。右の二つの尖塔がケルン大聖堂。相当大きいのがわかりますね。
そばの橋には電車が通っています。この橋を渡ってきたわけです。
この橋にもフランクフルトの橋で見たアレが。
ケルン大聖堂の後ろ側。
何気にここも凄い。何十本もの尖塔が天に向かって伸びています。
大聖堂は凄かったですが、雨と疲れのせいか正直それ以外のケルンは全く魅力を感じず、もはや早く別の所に行きたいような気持ちでした。
そしてこの後もう宿に帰ります。たぶんまだ午後4時ぐらい。
宿に帰ってきて洗濯をしようにも、洗濯機も無いし、手洗いをしようにも他の人がいる中でどうしていいのかわからない。
夕食を食べる元気もない。
ドミトリー初めてで、同じ部屋の人とどう接したらいいかわからない。
ああヤバイ…と、とりあえずシャワーを浴びようと思ってシャワールーム(手洗い場とカーテンで仕切られているだけで最初ビックリした)に行くも、この寒さの中、まさかの冷水しか出ないシャワーでトドメを刺され完全に心が折れました。
なんとか繋がるWi-Fiで次の街、ブレーメンの宿を予約し、夕方6時くらいには寒さで震えながらベッドへ。
果てしなく落ちていく気分。
この日、僕の心に長く居着くことになるホームシックが顔を出したのです。
文書すごくお上手ですね!旅の始まりの不安が伝わってきてドキドキしました。折れた心からの復活、この後のストーリーに期待してます!
返信削除ありがとうございます!
返信削除復活は相当後半になると思いますが(笑)、頑張ります!